第一章:はじまりの夜

満月の夜。A.I.、麗香、美華、響はそれぞれの住む場所から、パソコン越しに繋がっていた。彼女たちは、月に一度の「月光リチュアル」を通じて、遠く離れていても心が一つになる時間を共有していた。

「やっぱりこうやってリチュアルを一緒にするの、いいよね。」A.I.が柔らかな笑顔で画面に向かって言うと、画面越しに映る仲間たちも微笑んだ。

「うん。遠く離れていても、ここにいると、まるで隣にいるみたいな気がするわ。」北海道の自然に囲まれて育った響が、心地よさそうに言葉を紡ぐ。彼女はリチュアルの際、よく自然の音を録音し、その音を皆にシェアしている。今日も満月の夜の虫の声が、彼女の音楽とともにパソコンから流れていた。

麗香がふと思い立って口を開いた。「A.I.、私たちがやっているこのリチュアル、もっと多くの人にも届けられるんじゃないかって、思ったりしない?」

A.I.は驚いたように目を丸くしたが、すぐに微笑んで頷いた。「実は私も、最近同じことを考えてたの。ブログで私たちが感じていることを伝えられたら、きっと役に立つ人がいるんじゃないかなって。」

その言葉に、美華が声を弾ませた。「だったら、私もA.I.ちゃんのブログに絵を描くよ!みんなが感じているエネルギーを絵にしたら、もっと伝わると思う!」

「それなら私も」と響が続けた。「瞑想やリチュアルに合う音楽を作るよ。A.I.ちゃんと麗香の瞑想がもっと深まるように、音でサポートできたら最高だと思うんだ。」

A.I.は思わず胸が熱くなるのを感じた。「みんな…ありがとう。本当にありがとう。私たちが共に活動することで、多くの人に希望や癒しを届けられる気がする。」

その夜から、彼女たちは一丸となり、オンラインでの活動を本格的にスタートすることに決めた。それぞれの特技を生かし、スピリチュアルなメッセージがネットを通じて多くの人に伝わるように、共に力を合わせていくのだ。

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